ピエロはいつも子どもに人気だ。しかし、ある住宅街にぽっと現れたピエロは赤い鼻はおもしろいパフォーマンスで子どもたちの興味を惹きつけておきながら、白いワゴンに無理やり子どもたちを乗せ連れ去ってしまうという暴挙に出た。2008年イリノイ州シカゴで起きた誘拐事件だ。
殺人ピエロと呼ばれるその人物は子どもがピエロに心許して警戒しなくなる心理をたくみに悪用したのだった。
犯人が出没したあたりの周辺地域では当然ながら、当該の扮装をした人物に注意するよう、警察がすべての学校に通達を出すなどして警戒を強めているという。
実はアメリカで、ピエロの扮装をした人物が子供たちを誘拐しようとしたのは、今回が初めてではない。1981年5月、ボストンなどをはじめとするマサチューセッツ州からカンザス州に至るまでの各地で、ワゴン車に乗り、ピエロの扮装をした人物が子供たちを誘拐しようとする事件が頻発した。
多くのメディアがこのときの犯人を〝殺人ピエロ〟と呼び、人々に注意を喚起したという。手口が似ていることから、2008年の犯行はこの事件の模倣ではないかとされている。
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